屋根葺き替え&外壁塗装工事:垂水市新城 N様邸
- 所在地:鹿児島県垂水市新城
- 費用:税込340万円
- 工期:約1ヵ月
before → after
自然豊かな海沿いの立地にお住まいのN様。築25年が経過し、外壁の色褪せにお悩みでした。過去の台風により屋根材の一部が飛んでしまう被害に遭い、補修で凌いでおられたとのこと。思い切ってお住まいの外装全体をリフレッシュしたいとご相談くださいました。 弊社からは、塗装が難しいと判断した屋根には葺き替えを、外壁は再塗装をご提案。適材適所の商材の提案で、お住まいの性能を向上させていきます。
施工完了までの手順
屋根材には遮熱性の高い軽量瓦、ケイミュー「ルーガ」を採用。外壁については20年以上の高耐侯性塗料、ジャパンカーボライン「スーパームキコート」で再塗装いたしました。 庭木の伐採も行い、日当たりも格段に良好。海を連想させるマリンブルーをまとったN様邸は災害にも強く、長期にわたって美しい艶が続くお住まいとなりました。
地震や台風に強い軽量瓦で葺き替えて、安心と安全をご提供
【施工前・屋根の様子】
海沿いの家は、潮風や紫外線の影響で、外壁や屋根が傷みやすく錆びやすいのが特徴です。N様邸の屋根にも錆が点在しているのが分かります。
台風の影響を受けやすい土地柄でもあるN様邸。過去の台風により、屋根材が飛んでしまう被害もあったようです。棟板金や屋根材など、ところどころ補修した形跡があり、欠けたままの屋根材も見つかりました。
塩害だけでなく、日々の紫外線や雨風にさらされることで塗膜が劣化します。劣化から錆びを引き起こし、雨によって錆が流れている跡もありました。
【施工前・外壁の様子】
外壁は、経年劣化が進むと少しずつ色褪せていきます。また、紫外線に弱いシーリング材の劣化も改善が必要です。
外壁表面を触ると粉状のものが付着する「チョーキング現象」が発生していました。これは、外壁の塗り替え時期を示しています。
シーリングには、建物の揺れに対する負荷を緩和したり、建物内部への水の侵入を防いだりする役割があります。雨漏りやカビの発生から建物を守るためにも、シーリングの打ち替えや増し打ちが必要です。
【施工前・付帯部の様子】
紫外線や雨水の吹き込みから外壁材の劣化を防ぐ軒天ですが、経年による汚れやシーリングの傷みがみられました。
雨樋が取り付けられている鼻隠しにも、全体的に塗膜劣化がみられました。
雨樋は、塗膜劣化や錆が目立ちます。
鉄部は色褪せが顕著に進んでいました。写真はシャッターボックスです。
触れると手の跡が残ります。塗膜劣化のサインであるチョーキング現象です。
【施工中・屋根葺き替え】
既存の屋根材を解体・撤去し傷んだ防水シートを剥がすと、野地板と呼ばれる下地が露出します。湿気の影響で傷んだ野地板は、リフォームを機に新しいものに交換します。
野地板の上からルーフィングと呼ばれる防水シートを張っていきます。屋根を雨水から守る、重要な工程です。雨水が内部に入り込まないよう、下から順に張るのがポイントです。
瓦を固定するための桟木(さんぎ)と呼ばれる角材を、ルーフィングの上から取り付けます。瓦屋根の施工において、通常は横桟木しか取り付けませんが、活火山である「桜島」が近いため、火山灰への対策が必要です。
その対策として、横桟木の下に縦桟木を入れることで空間が設けられ、同様に入り込んだ雨水により、入り込んだ火山灰を雨樋に流していきます。
1本1本手作業で丁寧に取り付けていきます。
葺き替えていく瓦は、シックな黒。N様が選んだ瓦の黒色に合わせ、もっとも軒に近い横桟木は黒で塗装しました。仕上がりを眺めた時に白木が見えないよう、美観に配慮しました。
桟木に瓦を1枚ずつ取り付けていきます。瓦1枚につき2本のビスで固定します。
専用のクリップ(真ん中に写っている銀色のT字型部材)を使用し、隣接する瓦と瓦を固定していきます。従来の陶器瓦に比べ、軽量で飛びにくく、防災面が強化された仕様です。
屋根の棟部分には、役物と呼ばれる形の異なる瓦を取り付けます。その前に、雨水が入り込まないよう防水テープ、馬場商店「ハイロール」を貼りつけます。外壁との取り合い部分も雨水が入り込みやすいため、防水シートや板金でしっかりと施工していきます。
棟や外壁取り合い部分は、専用の瓦や板金部材を丁寧に施工していきます。
ひと通り葺き替えが完了した段階で、水かけ試験を実施します。水がきちんと雨樋に落ち込み、竪樋に流れるかをしっかりとチェックします。
【施工中・洗浄・シーリング】
外壁の再塗装を行う前にはバイオ洗浄を行い、カビ、苔などの汚れを根こそぎ落としていきます。軒天や雨樋の裏側など、細部の洗浄も丁寧に行います。
次に、シーリングの打ち替え工事を行います。古いシーリングを抜去し、養生テープを貼ってからプライマー塗布を行います。プライマーは、シーリング材の密着性を高めるためにしっかりと塗布していきます。
シーリング材を充填し、ヘラで丁寧に押さえてシーリング工事は完了です。
【施工中・外壁塗装】
いよいよ外壁の塗装へと進みます。採用した塗料「スーパームキコート」。まずは「スーパームキコートプライマー」で下塗りを行います。
次に「スーパームキコートトップ」で上塗りを行います。環境にやさしいうえ、20年を超えても美しい艶が続く塗料です。建物を汚れから守ってくれます。
【施工中・付帯部塗装】
付帯部は、付帯部専用の塗料「フタイムキコート」で塗装していきます。
鉄部にはケレンを行い、錆びや古い塗膜を取り除いていきます。換気フードや土台水切りなど、鉄製の部分には同様の工程を踏んでいきます。
次に、錆止め塗布を行います。塗り残しがないよう、異なる色の錆止め材で塗っていきます。
「フタイムキコート」を2度塗り重ね、鉄部の塗装が完了しました。換気フードも同様に塗っていきました。
【完成しました!】
完成したN様邸の外観。艶やかで美しい佇まいです。マリンブルーを思わせる深い青色に塗り替えられ、とてもスタイリッシュな印象です。
既存のコロニアル屋根から軽量瓦へと葺き替えた屋根。断熱性が格段に向上しました。自然石の風合いを忠実に再現したモデル、ケイミュー「ルーガ・鉄平」は、重厚感溢れる仕上がりが特徴です。
しっかり丁寧に取り付けられた棟瓦。台風が来ても安心です。
軒天や鼻隠し、雨樋もきれいに仕上がりました。
シーリングもしっかり打ち替え、安心の防水性が確保できました。
色褪せが目立っていたシャッターボックスも、艶のある美しい仕上がりです。
【お客様の声】
帰宅するたびに、きれいになったわが家をみて感動するばかりです。深みのある塗装の色もとても気に入っています。庭木の伐採の際、最後に庭に溜めていたゴミまで運んでいただいていて驚きました!施工のクオリティの高さや丁寧な仕事ぶりを見て、川畑瓦工業に依頼して本当によかったと実感するばかりです。
担当者からのコメント
いつも弊社へのご用命ありがとうございます。今回は外装リフォームをご依頼いただき、精魂込めて施工をさせていただきました。庭木も伐採して日当たりも良くなったので、とても快適に過ごせるのではないでしょうか。仕上がりにご満足いただけたようで、担当者としましても嬉しい限りです。今後もお困りごとがありましたらいつでもご連絡ください。弊社が責任をもってメンテナンスいたします。